2024年05月07日
■概要
ダイバーシティ&インクルージョンが注目されている。ダイバーシティは多様な人材を受け入れることで、インクルージョンは多様な人材の異なる意見を受け入れることである。上意下達からボトムアップへの転換である。
ダイバーシティ&インクルージョンの要点を端的に整理すると、機会提供と異質受容、処遇公平の3つと言える。これらを実現できれば、社員の意識が変わり、パフォーマンスが向上して、企業の業績が向上するのである。
■解説
職場の中には、社員区分で見たときに、プロパー社員、中途採用者、パート・アルバイト、人材派遣、技能実習生など、様々な人がいる。 人材区分で見たときには、主婦、シルバー人材、外国人、障がい者など、やはり様々な人がいる。
こうした組織の中で、同じ職場で働く様々な人の能力を最大限に発揮することが稚拙である。そのために必要なことに3つある。
①機会提供
様々な人材に対して、仕事の内容や発言など、様々な側面で平等に機会を提供することが有効である。この前提として、それぞれの社員にどのような要望があるかを、普段から把握していなければ、その人が期待する機会を提供することは出来ない。
②異質受容
発言の機会を与えると、様々な意見が出てくる。そんな中で、異質な意見があっても真意を聞き入れることが大切である。まずは、発言の機会を与えることが必要だが、発言された場で、相手の意見を批判するようなことをしてはならない。
③処遇公平
職場で働くメンバーが、何にどんな貢献をしたかを、客観的に観察していることが大切であり、個々人の貢献を適正に評価して貢献に応じて処遇することが重要である。